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〈ボッチャについてvol.7〉ランプオペレーターについて

みなさん、ランプオペレーターというものをご存じでしょうか。
なにそれ!?とわからない方も多数いるかと思います。
それもそのはず、正式名称が変更になりました。
もともとは競技アシスタントなんて呼ばれていましたね。

いやいや、ランプオペレーターでも競技アシスタントでもわからないよという方に少し説明をしていきます。

ランプオペレーターはBC3の選手が競技を行う際に必要とする役職です。
自分で投げないの?という疑問をお持ちの方は以前にクラスについて簡単に記事をまとめてますのでそちらをご覧ください。

BC3選手は自身で投球することができないため、ランプ(勾配具)という道具を使用し、狙い、ボールのチョイス、距離感をランプオペレーターに伝え、自身はボールをリリースすることでプレーを成立させているクラスなんです。細かく言えば、姿勢を直したり、水分補給のタイミングを指示したり、自走の選手は車いす角度調整の指示を出したりと選手もさることながらランプオペレーターは大忙しのポジションなんです。

なので公にも選手として認められつつあるポジションなんです。パラではメダルも共に獲得できます。すごい!!
ちなみにランプオペレーターの方の障がいの有無は問われず競技ができれば問題ないです。
障がいのない方がパラリンピックでメダリストになれるなんて面白いし夢がありますよね。
パラリンピックの競技の中でも数競技しかない貴重なポジション。(他のは自分で調べてね(笑))

役割についてざっくり流れで見ていきましょう

まず試合前までに選手、ランプオペレーターが協力して、ボールの距離感を赤青6球分、計12球+ジャックボールの調整をします。
何メートルに転がすときには、ランプのどの位置から転がすのか。またボールのどの位置を支点にしたらまっすぐ転がるのかなどなど。本当に細かい!!
ボールの癖、ランプの癖を見極めるんですよね。(一つとして同じ転がりのボールはないので細かく調整)
また当日の湿度、床の素材、ボールのコンディションなども試合に入るまでに調整するんです。
実際は、計13球どころかもっと多くのボールを調整して最良のボールを選んでいきます。

ここまでやってやっと試合。。。。疲れる。。。(笑)
ここから先はランプオペレーターをROと略しますね。

試合に入れば選手中心になります。
ROは試合を見ることができません。常に選手に対面している状態でのプレーになります。(あんなに調整したのに結果をみれないなんてもどかしい)
ボールに対して、選手が指示を出していきます。右、左、右、右、右、みたいな感じですね。それに合わせROがランプの先を動かし、狙い通りの位置に決まれば次はボールの選定に入ります。
選手はボールを近づけたければ柔らかめのボール、弾きたいときは硬めのボールを選びます。(ざっくり)
やりたい戦術によって選ばれたボールを、何メートル転がしたいか指示を出します。例えば5メートル。といったら選んだボールが5メートル転がる位置にROがセットし選手がリリースするというまでが一球投げるまでにかかる作業。えっ。、まだ1球目。。。って感じですよね。
これを6回もしくは7回繰り返して1エンド終了になります。ちなみに6分間で指示だし、投球すべて終えなければいけないのでかなり時間的にもタイトです。
それを4エンド分繰り返して試合が完成するって感じですね。

難しいのは、選手が思っているランプを動かしてほしい幅とROが実際にランプの先を動かす幅が違ったりするとほんとに狙いが合わない。かといって5㎜右とか言われてもできないし。。
コミュニケーションと感覚をすり合わせるのがすごく難しいですね。
試合中は後ろ(試合の様子)を見れませんが、コミュニケーションをとることも許されていないので、選手から一方的に指示が飛んできます。
こういうこと?みたいな確認はできないので練習量がものをいう役割でもあるんです。

なんか細かく書くとハードルがどんどん高くなっていく。。。
みなさんでもできますので、ぜひやってみてください。
細かく練習した内容が試合でプレーとして表現されるととても気持ちがいいですよ。

だいぶ役割も端折って書きましたが、気になる方はぜひ実際に会場に見に来てください。
知ってからみるのと、知らずに見るのでは面白さが全然違いますよ。

6月3日~西日本選手権が福岡で行われます。

6月18日~は東日本予選会が福島で、生でみれるチャンスなのでぜひ見に来てください。

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